9月16日 三沢のラブホテル「ベルサイユ」
昨晩はダークサイドのパワーを学んだりしたので準備オッケーである。
チェックアウト前にフロントに電話して、昨晩預けた部屋代を返却してもらい精算機で精算。
割引キャンペーンで500円引きとかだったと思うけど、有料冷蔵庫のジュース飲んだら割引分と相殺されたような金額に。いやまいいんですけどね。
ガレージつき戸建てラブホのいいところは、このようにガレージ内に駐輪しておけることであろう。
俗にいう集合型・垂直型のラブホだとその点で些か困ってしまう。
ラブホの敷地や駐車場というもの自体が施設の性格からして、できるだけ近隣住民や周辺道路を通行する他者からの視線を遮るように構築されているので、自転車に対する防犯という点では敷地の隅などに野晒しよろしく適当に停めざるを得ないような一般的ビジホなどよりはむしろ安心できるわけだが、その中での駐輪場所に困らないかと言われると話は別である。
地方都市や郊外のラブホテルというものはそもそもからして「自動車での来訪」前提で作られているわけであり、「利用客向けの駐輪場・サイクルスタンドなどの駐輪設備」が整備されていたり、客室に自転車持ち込み可能だったり、フロントや客室以外の利用客が自由にアクセスできないホテル施設内に自転車を預かってくれるようなラブホテルの存在は寡聞にして存じ上げない。
そうなるとどこに停めればいいかという話になるが、率直に言って「場内の空いている隅っこ」ということになる。
しかも、できれば支柱や配管などの頑丈な構造物に地球ロックをかませる箇所が望ましい。
先述の「敷地の隅などに野晒しよろしく適当に停めざるを得ないような一般的ビジホなど」と同等ということになるが、ラブホの場合はこちらも先述のように「できるだけ近隣住民や周辺道路を通行する他者からの視線を遮るように」構築されている。
敷地外周が塀や生垣・フェンスで囲われることで、気まぐれな無法者や狡猾な犯罪者が通りがかりにあなたの愛車を盗もうとしたり傷つけたりするリスクが下がり、集合型ホテルの場合は駐車場が建屋1Fに設置されるので建屋そのものが駐車場の屋根となり、風雨からもそれなりに保護される。
その上で、「地球ロックをかませような、適当な空スペース」を探す必要に迫られる。
こればかりは「頑張って探してください」としか言えない訳で、故に「戸建て・個別ガレージ式のラブホ」は自転車を停めるにあたってラクだし便利で安心ということになる。
ただ、集合型であっても駐車場は「客室とヒモ付きになったガレージ式(例:201号室のガレージに駐車した場合、201号室に誘導される)」になっている場合があり、こちらも有難いタイプである。
まあ、何が言いたいかというと「戸建て・ガレージ式は便利かつラク(垂直移動しなくていいから)でいいっすわ^~ああ^~」というだけのことですけどね。
※道の駅 みさわ
今日は小川原湖の北側から野辺地方面へ抜けて、野辺地から青森方面へ向かい、浅虫温泉をゴールとする。
まずは昨日の逆回しのように青森県道170号を北上し、小川原湖の北端エリアを目指す。
道の駅みさわに立ち寄ったものの、レストランは当然のように営業時間前だったので適当なパンか何か(覚えてない)を購入して朝食代わりとした。
三沢から野辺地に至るのであれば、小川原湖南端エリア(要は三沢AB周辺)から青い森鉄道線(東北本線)を沿うように北上すればいいだけだが、それは二年前に震えながら走った深夜強行軍の逆回しにしかならない。
この時点でのクソ雑想定プランでは「渡道の為、青森・野辺地から八戸に向かう際に三沢を通過する」ルートがそれになってしまう予定なので、どうせなら初めて走るルートにしようということで小川原湖北上ルートになった次第。
小川原湖の北端と思われる地域(国道394号との合流付近)に到着。
で、この辺りから雲行きが怪しくなる。
・・・・・・
ま た か よ
これは走行ログなので既にネタバレ以外の何者でもないが、元々は「県道5号で六ケ所村を突っ切り、野辺地町の陸奥湾沿いに至る」筈が、おそらく県道5号をロストしない程度にラクをしようとした筈がそのまま県道5号をロスト。
・・・・・・
こ れ だ よ
電波状態がよろしくなくGoogleマップでの位置確認もおぼつかず、気づけば県道25号を三沢に向けて南下。
すると、「県道246号・野辺地方面」という内容の標識が出現し、電波状態も回復したのでマップを確認したらそれほど鬼のような山越え・峠越えをさせられるルートでもなさそうだし、今更県道5号に戻る気もなかったので246号へ。
農地と牧場、産廃処分場と小さな集落がある程度で、正直なところ真夜中それも2年前のような悪天候下に通るのは遠慮したいが、天気のよい昼間に通る分にはエグい登りもないのでそれなりに快走ルートであった。
ひょっとしたら、陸奥湾方面への交通が集中するかもしれない県道5号を走るよりは正解だったのかもしれない。
いずれにせよ、246号をこのまま進めば嫌でも野辺地市街地に進入できる。
※マエダストア 野辺地店
ということで、時間もちょうどいいので野辺地町市街地のマエダストアで昼飯。
で、この「いがメンチ」がメチャ美味い。
こういうクソ美味い郷土料理に遭遇するので、地場スーパー飯や道の駅の総菜コーナーは侮れないし大好き。
某白浜の某海鮮丼は反省して、どうぞ(クソみみっちい私怨を忘れない40代)。
十和田観光電鉄とマエダストアの激熱コラボを横目にアップルジュースも摂取し、栄養バランスが下北半島的に完璧である。
ちなみにイートインスペースがそこそこ賑わってたので、駐車場の片隅で座り込んで飯食ってました。
飯食ったら出発。
この時点で13時半過ぎ、今日のゴールとした浅虫温泉は野辺地市街からおおよそ30km強と十分余裕のある行程なので、2年前にはまったくできなかった物見遊山をしつつ移動。
この「縦貫タクシー」というのはかの「南部縦貫鉄道」のタクシー事業が分離したものか何かなのかな?と思って後日検索したら、やはりそうだった。
※野辺地町常夜燈公園の復元北前型弁才船「みちのく丸」
※野辺地町常夜公園
※野辺地戦争戦死者の墓所
浅虫温泉方面への移動にあたって国道4号を使えば嫌でも辿り着く訳だが、そこは天下の一桁国道。
交通量もバカにならないし、それに見合うように路面も荒れている。
そこで、野辺地から夜越山森林公園を通過し平内町市街地付近の国道4号との交差点まで通る農免農道(そこが農免農道であることが、現地の標識で初めて気づいたが)を通ることにした。
ありがたいことに国道4号と並行するようなルートであり、平内・夏泊・浅虫温泉方面へのルートをロストする危険はなく交通量も少ないが、わりと地形に対して従順でありつまるところ結構な山登りが続いた。
※野辺地~夜越山森林公園 間の農免農道
※夜越山(よごしやま)森林公園付近。
「よごしやま温泉」という日帰り温泉施設があったが、まだ走るし浅虫温泉で温泉浸かる予定なのでパス。
農免農道を走りきってから、国道4号にはまだ合流せずに平内町の小湊漁港へ。
漁港や漁協にまったく用事はないが、ここに残された青函連絡船用桟橋跡を見に来た。
戦時中の計画に始まり、戦後復興で予想される青函連絡需要増大(戦争末期には青森が大規模空襲で甚大な被害を蒙っている)に対応する為に整備が続けられたという小湊港。
ただの貨物船ではなく鉄道連絡船なので鉄道設備も相応に整備されるわけで、現在の国道4号と東北本線に挟まれた浜子地区に操車場も整備されたという。たしかにGoogleマップで確認すると「いかにも鉄道操車場の跡らしい荒地」が浜子地区の東北本線沿いに見られる。
それが需要予測の変化や空襲で焼かれた青森港の機能回復などなどによる国鉄の方針変更で不要と看做されて完成していた設備類も撤去し、今ではこの桟橋のみが遺されている。
記録写真によると、左手の青い漁具(と思う)が積まれた辺りに可動橋が設置されており、そこまで小湊駅からの貨物線が接続されていた模様。
失礼ながら個人的に漁師町というものはやたら狭い道というイメージがあるが、小湊の場合は桟橋前から漁協の前を通り、地区内のある程度のところまで貨物線跡を転用した広い車道が走っている。
貨物線が存在した前後から当地に在るであろう地区はいかにも漁師町らしい道の狭さだったが。
桟橋跡脇の可動橋跡地付近から、貨物線跡を眺める。
見ての通り、鉄道線が敷設されてていた物理的な痕跡は凡そ残されていない。
貨物線や可動橋が存在したことを感じさせる遺構などは凡そ確認できず、事前知識がないとこの桟橋も「ただのみすぼらしいだけの防波堤」にしか見えないだろう。
この桟橋跡周辺にそれらに関する案内などもなく(漁協にそれらに類する何かがあるとも思えない)、それらに充るものは小湊駅の待合室に掲示されている新聞記事(小湊桟橋を歴史を伝える記事)のコピーぐらいではないかと思う。
平内町の歴史資料館を見学すれば何かあるのかもしれないが、桟橋跡で十分満足したのでそこまではしていない。
※青森県道9号線。対向のバスが通過してきた陸橋は東北本線を跨いでいる。
※前述の画像と同地点から撮影した小湊操車場への路盤跡とされる砂利道。
ここを進んでも特に得られるものはないであろうし、小湊桟橋跡を見学できて十分満足なので操車場跡までは進んでいない。
操車場跡として何がしか整備でもされているならまだしも、サイクルウェアとSPDシューズでヤブコギする趣味はないし、それで何がしかの負傷などした日にはバカそのものである。
小湊についても満足したので、国道4号に合流して浅虫温泉へ。残り10km程度。
見ての通り、国道4号は交通量もバカにならないので大人しく歩道を徐行。
そして、あの時こんな道走ってたのかあ・・・と今更認識するなど。
だって、あん時は夜間+降雨+雨が打ち付ける眼鏡で目の前すら判然としないんだもん。
よくまあ、八戸まで行けたもんだよ・・・
浅虫温泉で国道4号のバイパス区間が始まるので、旧道区間(かつての奥州街道)を走ってみる。
そして、あの時ぜったいこっち走った方がよかったじゃん!なんであそこ走ってたんだよ!と呻く。
まあ・・・悪天候や疲労、空腹で追い詰められると「1メートルでも移動距離を短くしたい」と思ってしまう訳ですよ。
「寝なくても押し通せる」のはね、25歳まで!30過ぎたら死んじゃう!
個人的にこういった「情報がアップデートされていない案内図」というものは、知的好奇心を満たす上でなかなか重宝している。
何せ「最新情報」というものはタダで配られている旅行者向けリーフレットや手元のスマートフォンで容易にチェックできるわけだが、「価値を失い、アップデートされなくなった情報」の入手は途端に難易度が上がる。
例えば、八戸で見た「既に廃止されてレールも消えた貨物線が記された地区の案内図」や敦賀で見た「当の昔に失われた筈の支線が記された市街案内図」などがそれになる。
普通の旅行者にとって「流行のオシャレなカフェや、SNSで「いいね」を貰える”映える”スポット」が知りたい訳であり、錆びついた線路や線路があったところには興味がない訳だが、まあこっちは流行のカフェや映えスポットより貨物線だった場所ドコー?な訳で(観光地にとっての害悪マン)。
流行りのカフェとか入ってどうしろってんだ!なめてんのか!(キレる40代)
今日のゴール・浅虫温泉温泉街に到着。
去年や一昨年より活気があるのかどうかはわからないが、大手のホテルに送迎ワゴンが出入りしたり利用客を出迎えていたりすると何か意味もなく楽しくなる。
わしが迎えられてるわけじゃないんだけどね!
今日の宿は超まともな温泉宿「宿屋 つばき」
敷地内倉庫にかけられていた看板。
左の青森営林署の看板はともかく、右の青森行サボは何だろう。オーナーの趣味だろうか。
なお、この旅館にこれ以外の鉄道趣味を匂わせるものは無かった。
ああ^~いいっすね^~
期間限定で貸切風呂を無料で使えるということなので利用させてもらう。
メチャいい湯だったけど、それでもすぐ出てきてしまうカラスの行水ぶり。
なんで、温泉行きたがるクセにカラスの行水という悪癖が抜けないんですかね・・・
近所の飯屋「味てん食堂」でラーメン。
醤油ラーメンか中華そばだったと思うけど、青森の醤油系ラーメンというのは濃い目なんだろうか。あ、不味い訳じゃなくて普通においしかったんですけどね。
基本的に、東北の料理は塩分高めというか濃い目の味付けだと何かで聞いたような覚えがあるんだが。
そこまで真剣に探した訳でもないけど、これといった飯屋がここともう一軒の飯屋ぐらいしか発見できなかった。
道の駅にワンフロアまるごとクソデカキッズコーナーやクソデカ休憩所が入ってたので、レストランかフードコートが以前は入っていたかもしれない。2年前はどうだったか覚えてない。
温泉街の野辺地側にミニストップ、青森側にローソンがあるけど、コンビニ飯もなぁ・・・(下手打つと飯にありつけないリスクもある)ということで深く考えずにここで飯。
2年前はここの道の駅で「もうやだここで泊まって温泉浸かりたい」で思ってたよなぁ・・・
と思いだしつつ、就寝。
■続く
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