花巻市材木町公園に静態保存されている花巻電鉄デハ3。
公園隣の道路は花巻南温泉郷とも言われる鉛温泉方面への軌道線跡で、このデハ3が走行した路線でもある。
Googleマップでは、この材木町公園付近が軌道線・西花巻駅跡としてマッピングされているが、西花巻駅は一度移転しており、初代が現在の花巻税務署付近で、二代目は花巻市花巻中央消防署付近がそれであるらしい。
屋根付き+全周フェンス+通用口の施錠と、公園のような「誰でも容易にアクセスできる立地に保存されるいち地方私鉄の保存車」としては最良の部類と言える環境で保存されている。
屋根は東北の風雪から、フェンスと施錠は無法者の犯罪行為からデハ3を保護している。
地域のイベントでライトアップされることもあるのか、ライトアップ用の照明も用意されている。
フェンス外縁から見た限りでは車内も良好な状態で保存されているようだが、どういった折に車内見学をできるのかは不明。
検索する限りでは車内公開は稀なようで、直近では2019年に鉛線廃止50周年記念として一般公開された模様。
その後はこのコロナ禍なのでイベントらしいイベントも実施されていない筈。
デハ3の隣には、花巻電鉄のかつての雄姿やあらましをまとめた看板が建てられている。
なお、デハ3を見学したついでに花巻駅~花巻温泉駅間の花巻温泉線跡を走行してみた。
訪問時期:2022年9月中旬
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