このBlogについて

イスラエルや戦後系の戦車作ったり、おっぱいがけしからんフィギュア
作ったり、年中、体のどこが具合悪いと文句垂れるおっさん「サビ屋」のBlogなんやな・・・。

※自転車乗り始めてからババチビりそうな勢いで模型作ってないってそれ前から言われてるから(戒め)

FELTとANCHORと9S下駄の熱い三台体制(活用できているとは言っていない)

2023-09-08

加太越えと伊賀鉄道サイクルトレイン

 


以前から利用するプランを考えるだけ考えていた伊賀鉄道サイクルトレイン

ただ、自宅からのオール自走プランであると、否が応でも山越えであり、おそらくもっとも負担が軽そうなルートでも「美杉・御杖経由で名張側から進入」ルートであり、美杉までの進入ルートが県立白山高校専用線もとい名松線伝いのルートであれ、仁柿峠越えルートであれ「もうそれで満足して帰ろうぜ」みたいなやつである。

特に帰り、伊賀からの戻りとか絶対夜になってる。美杉の山奥でナイトライドとかしたくない。絶対やだ(率直)

ちなみに、国道165号もしくは163号ルートは率直に言って現実的ではない。

とはいえ、近鉄青山町駅か伊賀神戸駅までトランポして、駅前の駐車場にデポしてチョイ自走でサイクルトレイン利用して満足して帰ってくる・・・というのも何か釈然としないというサイクリスト特有のクソ面倒くさいお気持ちもあるわけである。







で、今回のルートは亀山(関)~伊賀(柘植)間の俗に言う「加太越え」。

先述の「近鉄青山町駅か伊賀神戸駅周辺までトランポして、駅前の駐車場にデポ」と、「亀山駅前の駐車場にデポ」で、ドライブする距離的には計算上は亀山の方が近いという事実に気づき、なおかつ亀山駅前に1日200円というクソ安パーキング1日100円というのもあったが、案の定満車だった)を見つけることが出来たのが大きい。
それにガソリンがクソ高いので、トランポに掛かる費用が安くあがる分には文句がない。


で、亀山駅前を起点とした場合、国道25号(名阪国道じゃない方、いわゆる「大和街道」)で「加太越え」を行い、伊賀側の目標地点とする伊賀鉄道の伊賀上野駅までおおよそ40km未満。

旧東海道筋や旧大和街道筋など、交通量を気にしなくていい区間も含めることができるのでサイクリングルートとしてもなかなか悪くない上、「加太越え」以外は地理的難所も見当たらない。
サイクルトレインを往復利用したとしても、自分の中で何かがぐずぐず生煮えになるような消化不良感はないだろうと。

結論から言って、先日の熊野自分探しサイクリング(瀕死)の方(特に前半戦)が遥かにヘビーであったと言わざるを得ない。




午前3時半過ぎ、デポ地点の駐車場から走行ログでの起点となるJR亀山駅前まで移動。

亀山駅前をウロつく(鉄道利用での乗り換えだけとか除く)とか、いつぶりだったろうと思ったら記録や記憶のある限りでは2013年の塩浜行(近鉄の塩浜イベント)以来で10年ぶりかよwwwと。
駅前がめちゃシャレオツかつオハイソな感じに再開発されててビビるわwww





関の国道1号と25号の分岐交差点までは、基本的に旧東海道筋で。
せっかくの旧街道筋だけど、暗くて何もわからんwww




夜明け前から25号に突入する気はないので、道の駅・関で夜明けまで時間調整かつ休憩。



明るくなってから、「東海道関宿西」交差点で25号へ。
なお、鈴鹿峠越えの国道1号線も"法的には"自転車で進入できるが、まったく現実的ではないと思っている。
米原・長浜・彦根方面を目指すなら、個人的には加太越えで柘植から草津線沿いに北上した方がよいのではないかと思う。
なお、柘植~亀山の「加太越え」国道25号ルートにおいて、自動販売機程度しか補給ポイントがないので、亀山側なら関駅周辺のR1沿いコンビニ、柘植側なら加太山中に進入するまでのR25沿いにあるコンビニやスーパーで補給しておくことをおすすめしたい。



たまらぬ二桁国道であった


道路改良が為された関西本線・坊谷踏切周辺

周辺地区の生活道路だけでなく、名阪国道通行止めの折の代替路にもなるので比較的マメに改良されてるフシはある。

坊谷踏切直近は、橋梁+トンネルの組み合わせで機関車牽引列車時代はさぞかし絵になったであろう風景。


※坊谷踏切前から亀山側の風景






JR関西本線・加太駅。
無人駅だが、亀山市管理物件としてリノベーションされ、かつての駅事務室は「加太サロン」という地域交流施設となっている。
公衆トイレはおそらく終日利用可能なようで、ウォシュレット付なのが非常にありがたい。
ただし、自動販売機は設置されていない。









北在家地区を抜け、関西本線の架道橋を通過したあたりでこのルートの難所が始まる。



先述の関西本線架道橋から柘植側に降りるまでのおよそ5km程度の区間に、少なくとも2軒の砕石工場が盛業中である。

国道走破趣味や、自転車による大阪~東京間走破趣味(いわゆる「キャノンボール」)の界隈では、上記画像のイシバシ工業周辺区間が路面荒廃により「加太越えのダート区間」とされてきたが、2023年9月時点ではまだ舗装道路であることを保っている。
ただ、敷地内から漏れ出た(車輛の通行などで敷地からはじき出されたりする)粉塵や砂、砕石のカスが路面に積もり、特に路肩などはダートと言っても不思議ではない様相を呈している。
路面そのものも砕石積載車など重量のある車両の通行で痛んでおり、パンクや落車につながるアクシデントには注意しなくてはいけない。

今回は日曜日でいずれの工場も休日であり、工場の車両が出入りが無かったのは救いであるが、柘植~関およびその区間内の生活道路でもあり、イシバシ工業と余野部建材の間にもわずかながら民家も所在するので、工場などに関係ないであろう車輛の通行もそこそこある。





で、先述の砕石工場などに起因するであろう路面荒廃区間などを除けば、2023年時点での国道25号による「加太越え」は自転車にとってさしたる難所ではないと考えている。

地形的要因に基づく問題箇所と言えば、イシバシ工業周辺を柘植側へ通過した辺りに所在する上記画像のヘアピンカーブや、伊賀・亀山市境に当る登りのピーク(柘植側に所在する余野部建材の工場と、イシバシ工業の中間ぐらい)程度であれば、これを難所と言ってしまうと仁柿峠や野見坂、高見峠、藤坂峠、荷坂峠など三重県内の名だたる峠・山越えルートはサイクリストが人力で押し通っていい道路ではないことになってしまう。

率直に言ってこの「加太越え」において問題となるのは、先述の路面荒廃区間と平日日中であれば発生する工場の車両出入り(特に砕石運搬ダンプ)であり、日曜日など工場が停止するであろう期間を狙えば、そのリスクを相当軽減させられる。

※帰り道、柘植(伊賀)側から亀山側への登り。左手は余野部建材の工場

※伊賀側から見た伊賀と亀山の市境。おそらく「加太越え」の登りにおけるピーク。

そして、余野部建材前の25号を柘植側に下れば「加太越え」は終了。
次は関西本線を目印にしつつ、伊賀鉄道の伊賀上野駅へ。


※関西本線 柘植駅(三重県内初の鉄道駅)

※関西本線 佐那具駅


※関西本線 新堂駅



※JR西・伊賀鉄道 伊賀上野駅

43歳なのに手持ち現金が200円とかいうザマだったので、伊賀上野駅近くのJAATMで現金を引き出したりしつつ、伊賀上野駅へ。

伊賀上野駅は、JRと伊賀鉄道の共用駅で有人駅だが「JR西の有人駅」であり、窓口そのものはJR西のそれなので、伊賀鉄道としては無人駅である。
自動券売機が設置されており、メニュー画面から選択することで伊賀鉄道の乗車券を購入することも可能だが、伊賀神戸駅や上野市駅のそれのように1日乗車券を購入することはできない。

また、伊賀鉄道サイクルトレイン利用可能区間は、当駅隣の新居駅から近鉄大阪線との接続駅である伊賀神戸駅手前の比土駅間となっている。
駅の構造的に、当駅も伊賀神戸駅も伊賀鉄道乗り場まで跨線橋を通る必要がないので通勤通学ラッシュがありそうな平日はともかく、土日祝ぐらいは利用可能区間にしてほしいとは思うが、他社(JR・近鉄)との共用改札を通るという点で一般利用者には察し得ない問題があるのだろう。
※近鉄が昨今実施している山田線・鳥羽線・志摩線のサイクルトレインでも伊勢市駅と松阪駅のJRとの共用改札は使用できない(近鉄専用改札から出入りする)規定になっているし、全区間のうち桑名駅だけ利用対象ではなかった養老鉄道のサイクルトレインも、養老鉄道専用改札が桑名駅に完成したのちに桑名駅も利用可能駅となり全区間がサイクルトレイン利用可能区間となったので、他社との共用改札を通すことには何がしか問題や制限があるのだろう。




ということで、伊賀上野駅の待合室に設置されている自販機でモナ王買って食ってから、新居駅へ。ここからはサイクルトレインチャレンジとなる。



伊賀鉄道では、2両編成列車のうち「伊賀神戸側の車両」の「サイクルトレイン」マークが貼られたドアから出入りすることになる。

進行方向に対して2両目ではなく「進行方向がどちらであれ、伊賀神戸側の車両」であり、例えば伊賀神戸から上野市・伊賀上野方面へ乗車する時は2両目の所定ドアから乗車することになるし、逆であれば、1両目の所定ドアから乗車することになる。

無人駅では通常は1両目先頭ドアのみ開閉するが、サイクルトレイン利用者(つまり自転車が居る)が乗降する場合はサイクルトレイン利用者用ドアが開閉される(一般利用者の誤解を避ける為か、車内の自動アナウンスでそのことがアナウンスされることはない)ので、一般利用者の乗降時にトラブルとなるリスクが低い。

伊賀鉄道では「サイクルトレイン利用者は乗車する際、下車駅を運転士に申告」となっているが、これにより該当駅到着時にサイクルトレイン利用者用ドアが開きサイクルトレイン利用者はそこから下車することとなる。
ただ、幾らローカル線だと言っても、列車対向待ちなどでもなければ数分以上停車することもないし、どういうタイミングで申告すべきなんだろうかと思ったが、乗車後に検札や乗車券販売で車内を巡回する車掌(乗車していない列車もある)に申告したり、発車前に運転席から出て安全確認をする運転士に「〇〇で降ります!」と呼びかけたり、上野市駅での乗車の折は上野市駅での乗務員交代時に乗り込む運転士に伝える(この場合は、先方から聞かれたが)大体解決するようで、今回もそれで何とかなった。


サイクルトレイン利用者の運賃の支払いについては、乗降がサイクルトレイン利用者用ドアからとなるので、下車駅で下車時に運転士が乗車券もしくは運賃分現金の回収、1日乗車券の確認をやってきたり、新居駅から伊賀神戸方面に向かった際は比土駅手前あたりで車掌が乗車券の一斉回収を行ったのでその際に運賃を支払ったりした。
運賃や乗車券の回収については、車掌が乗務していない場合は先述のように運転士が行うようだが、乗務している場合は車掌が行うかもしれない。

利用者としては今回のように「往復・サイクルトレインチャレンジによるほぼ全区間利用」の場合、ICカードを利用できない伊賀鉄道(2024年からは利用できる模様)における運賃支払いの手間が減ることと運賃が安上りになるという点から1日フリー乗車券を購入した方が絶対によい。

他のサイクルトレイン利用な鉄道と同じことが言える訳だが、10円20円の損得でさもしくガタガタ言うよりも、「運賃支払いの手間」が限界まで軽減されることの方が重要である。

※伊賀神戸駅自動券売機で購入したフリー乗車券(大人740円)

ちなみに、伊賀上野~伊賀神戸で片道420円(途中下車無しの場合)。
サイクルトレイン利用可能区間の新居~比土で片道420円なので、往復ですぐモトは取れてしまうし、往復利用の上に上野市駅などでの途中下車などを考えているのなら、なおさらコスパがよい。





サイクルトレイン利用者が乗車時に利用すべき場所については、伊賀鉄道公式サイト内の情報や駅・車両内の掲示物を見聞きした限りでは特に指定されておらず、今回は往復ともに乗降ドア近くの優先座席を利用(そもそも自転車という”特大の手荷物”を押して、車内をあっちこっちうろつく方が当事者にとっても他の乗客にとっても危険だ)したが、それで何がしか注意を受けることもなかったので特に問題はなさそうだ。
とはいえ、本来優先座席を必要とする乗客が来たら、譲るなどの配慮は不可欠だろう。
そういった乗客が優先座席を必要とするのような乗車率の場合、そもそもサイクルトレインとしての利用を断られそうな気もするし、そもそもそういった利用規定である(車内混雑時にサイクルトレインとしての乗車を断られるなど)。

伊予鉄のように「サイクルトレイン利用者が使うべき場所」として車内掲示ステッカーなどで指定されているわけではないが、他の乗客の妨げにならないように適宜判断して利用せよということなのだろう。


※伊予鉄のサイクルトレインを利用した時の話




新居駅から乗車してきた列車を、比土駅で下車。
この後、伊賀神戸駅まで軽く走って1日乗車券を購入したのち、再度比土駅まで戻ってきた。

なお、比土駅・伊賀神戸駅ともに駅周辺には商店・飲食店の類が見当たらず(あるのかもしれないが)、それなりの補給が必要な場合は国道422号などを経由して近鉄青山町駅周辺の国道165号沿いや旧初瀬街道沿いの阿保(あお)地区まで行くのが最至近となるだろう。



どこかで見たような光景である。


加太越えと伊賀鉄道サイクルトレインチャレンジ以外に目的がない今回のサイクリング、降りれば何か目的が出来るかもしれないということで、忍者市駅もとい上野市駅で下車。




伊賀鉄道イメージキャラクター「広小路かや」パネルと、スマートフォン決済で購入できる伊賀鉄ガチャ。

上野市駅は数少ない有人駅(あとは、茅駅)で、伊賀鉄道のグッズ販売なども行っている。




ロータリーの向こうに聳え立つのは、伊賀市の施設や観光案内所、三重交通の窓口、飲食店などが入居する複合施設「ハイトピア伊賀」

で、伊賀鉄道線の北側に伊賀上野城伊賀流忍者博物館(あからさまにニンジャなのだ!)などがあったりするわけだが、前日というか亀山に来る前の睡眠時間が些か不足しているわし、正直めっちゃ眠いというかしんどい。

ビジター・ニュービー・ニンジャとして駅の近くでスシを補給する気にもなれず、水分補給だけして大人しく新居まで戻ることにした。
ロクな経済効果を生み出さないヨタモノの鑑なのだ!ワザマエ!




ニンジャ・ファイナルウェポンであるクナイの最盛期の実際正しいサイズを正しく再現している!ワザマエ!



イガモノニンジャ=サンの優れたオモテナシ=ジツである!ワザマエ!

奥のニンジャは、くノ一三重のユニフォームを着用しているが、これはサッカー=ジツすなわちケマリ=ジツがイガモノニンジャ=サンの奥ゆかしい発明であることを正しく表現しており実際正しい、いいね?




新居駅下車後、交通量の多い国道25号は避けつつ、旧大和街道などを通り亀山方面へ。





オークワ伊賀新堂店でようやくザンギ・スシを補給。

実際奥ゆかしいニンジャなので、「これいつものオークワカラアゲスシなのでわ?」と思ったりはしないのだ!ポエット!

ニンジャは実際賢いので、2+2=80の愛国的カロリー計算式=ジツによるフィジカルアセスメントが完璧なのだ!ワザマエ!ゲフッ



で、特にどうということなく、途中の公園で昼寝(寝不足による限界ともいう)しつつ「加太越え」の復路もこなして、18時前に亀山駅前に帰着。

この時間からすぐ帰ろうとすると、嫌でも津市街あたりで渋滞にハマりこむことは目に見えているし2022年5月以前のようにすぐ帰る必要もまったくないので、駅前の市立図書館で閉館時間ギリギリまで読書してから帰宅。

今回の総走行距離:81km









2023-09-06

伊賀鉄道 新居(にい)駅

 


伊賀鉄道 新居(にい)駅

訪問時期:2023年9月初旬

一面一線の無人駅であり、自動券売機や乗車駅証明券発行機などは設置されていない。
トイレや自動販売機などの旅客サービスは存在しない。

扉付待合室が用意されているが空調設備は設置されていないので、三重県内でも酷寒で知られる伊賀盆地の真冬ならいざ知らず、筆者訪問時のような猛暑日はあまり利用しようとは思えない(一歩踏み込んだら蒸し焼きにされそうだったので、そっ閉じした)


当駅の珍しいところは、副駅名のネーミングライツ権を国交省河川事務所が取得し「伊賀を守る上野遊水地」という副駅名を掲げているところだろうか。


フェンスに立てかけた自転車は、伊賀鉄道サイクルトレインを利用した筆者の愛車。


当駅がどうのこうのという話ではないが、伊賀上野側の踏切(上記画像の踏切)はそこに至るまで拡幅されたであろう県道680号(片側1車線)に反するようにおそらく昔ながらの狭さであり、軽自動車同士の対向もできない。






2023-09-05

伊賀鉄道 比土(ひど)駅

 

伊賀鉄道 比土(ひど)駅

訪問時期:2023年9月初旬

無人駅であり、自動券売機や乗車駅証明券発行機などは設置されておらず、旅客サービスはホーム出入口手前の電話ボックスぐらいで、自動販売機や公衆トイレは設置されていない。
公衆トイレはかつて存在したようだが、かつて存在した駅舎が撤去解体される際に併せて解体撤去された由。

令和2年に駅前の国道422号を挟んだ場所で営業するボルダリングジムが副駅名のネーミングライツ権を取得し、当駅の副駅名として駅名標にも掲げられたというニュースがあったが、2023年(令和5年)時点では契約が切れた?のか、その掲示を見ることはできない。

旧青山町の郷土史である「あおやま風土記」などによると、最盛期には駅長・駅員配置駅であるだけでなく売店や食堂、乗合自動車のターミナル、運送業者の倉庫などが構内や駅周辺に所在していたといい、関西本線・伊賀上野駅への旅客・貨物輸送も含めて旧青山町の一大交通・流通拠点となっていたことは想像に難くない。





立て掛けられている自転車は、伊賀鉄道サイクルトレインを利用した筆者の愛車。

プラットホーム上の屋根支柱が据えられている場所に違和感を感じていたが、このホームはかつては島式ホームであり、現在はブロック塀になっている箇所も旅客乗降スペースだった





ネット上で、鉄道ファンが60年代末期に撮影した近鉄時代の伊賀線・比土駅の光景を見ることが出来るが、かつては集合住宅のあたりに大型の倉庫が所在し、現行プラットホームの向いに残されたプラットホーム跡周辺には貨車を連結した電気機関車が留置されていたり、駅構内側線に貨車が留置されている往年の姿を確認できる。

当初は、向い側のプラットホームがかつての比土駅交換設備かと思っていたが、貨物側線とその貨物扱いホームだった模様。




ネットで検索した限りでは、保線車両の留置線や陸送されてきた車両の搬入・廃車となった車輛の解体作業場として使われているかつての交換設備跡。
車輛搬入時は駅敷地内の空き地にトレーラーやクレーン車が進入し、解体時は重機が進入してそれぞれ作業を行っていた模様。

伊賀鉄道の規模を考えると、保線はともかく新車の搬入や廃車解体作業が山手線や大手私鉄のような頻度で行われている訳もないので、このように雑木や雑草で覆われて廃線跡のような様相を呈しているのだろう。

ただ、それにしてはプラットホームから線路が離れすぎているので、交換設備廃止に伴って上記のような作業エリアとしての安全マージンを確保するという意味でも、プラットホームの廃止となる部分を物理的に削るなどの工事が為されたのだろうか

前述の60年代撮影スナップでは、この「側線」の隣、作業用プラットホームの場所にさらに最低でももう1本の側線があり、有蓋貨車?が留置され、近鉄のそれかどうかは不明だが建屋が存在するのが見えるし、旅客ホームも現在のそれより幅広に見える。





かつて駅舎が存在したであろうホーム出入口前の更地は、伊賀鉄道利用促進施策としてパークアンドライドによる伊賀鉄道利用者向け無料駐車場として開放されている(比土駅構内の留置線・作業ホームや旅客ホーム出入口通路とはフェンスで仕切られている)。
なお、屋根付き駐輪場などは存在しない。


今では簡易駅舎すらなく見すぼらしいとしか形容できない無人駅だが、かつての駅構内を示す境界柵で仕切られた空き地などを見るにつけ、今からは想像できないほど隆盛を誇ったのだろう。