このBlogについて

イスラエルや戦後系の戦車作ったり、おっぱいがけしからんフィギュア
作ったり、年中、体のどこが具合悪いと文句垂れるおっさん「サビ屋」のBlogなんやな・・・。

※自転車乗り始めてからババチビりそうな勢いで模型作ってないってそれ前から言われてるから(戒め)

FELTとANCHORと9S下駄の熱い三台体制(活用できているとは言っていない)

2023-09-06

伊賀鉄道 新居(にい)駅

 


伊賀鉄道 新居(にい)駅

訪問時期:2023年9月初旬

一面一線の無人駅であり、自動券売機や乗車駅証明券発行機などは設置されていない。
トイレや自動販売機などの旅客サービスは存在しない。

扉付待合室が用意されているが空調設備は設置されていないので、三重県内でも酷寒で知られる伊賀盆地の真冬ならいざ知らず、筆者訪問時のような猛暑日はあまり利用しようとは思えない(一歩踏み込んだら蒸し焼きにされそうだったので、そっ閉じした)


当駅の珍しいところは、副駅名のネーミングライツ権を国交省河川事務所が取得し「伊賀を守る上野遊水地」という副駅名を掲げているところだろうか。


フェンスに立てかけた自転車は、伊賀鉄道サイクルトレインを利用した筆者の愛車。


当駅がどうのこうのという話ではないが、伊賀上野側の踏切(上記画像の踏切)はそこに至るまで拡幅されたであろう県道680号(片側1車線)に反するようにおそらく昔ながらの狭さであり、軽自動車同士の対向もできない。






2023-09-05

伊賀鉄道 比土(ひど)駅

 

伊賀鉄道 比土(ひど)駅

訪問時期:2023年9月初旬

無人駅であり、自動券売機や乗車駅証明券発行機などは設置されておらず、旅客サービスはホーム出入口手前の電話ボックスぐらいで、自動販売機や公衆トイレは設置されていない。
公衆トイレはかつて存在したようだが、かつて存在した駅舎が撤去解体される際に併せて解体撤去された由。

令和2年に駅前の国道422号を挟んだ場所で営業するボルダリングジムが副駅名のネーミングライツ権を取得し、当駅の副駅名として駅名標にも掲げられたというニュースがあったが、2023年(令和5年)時点では契約が切れた?のか、その掲示を見ることはできない。

旧青山町の郷土史である「あおやま風土記」などによると、最盛期には駅長・駅員配置駅であるだけでなく売店や食堂、乗合自動車のターミナル、運送業者の倉庫などが構内や駅周辺に所在していたといい、関西本線・伊賀上野駅への旅客・貨物輸送も含めて旧青山町の一大交通・流通拠点となっていたことは想像に難くない。





立て掛けられている自転車は、伊賀鉄道サイクルトレインを利用した筆者の愛車。

プラットホーム上の屋根支柱が据えられている場所に違和感を感じていたが、このホームはかつては島式ホームであり、現在はブロック塀になっている箇所も旅客乗降スペースだった





ネット上で、鉄道ファンが60年代末期に撮影した近鉄時代の伊賀線・比土駅の光景を見ることが出来るが、かつては集合住宅のあたりに大型の倉庫が所在し、現行プラットホームの向いに残されたプラットホーム跡周辺には貨車を連結した電気機関車が留置されていたり、駅構内側線に貨車が留置されている往年の姿を確認できる。

当初は、向い側のプラットホームがかつての比土駅交換設備かと思っていたが、貨物側線とその貨物扱いホームだった模様。




ネットで検索した限りでは、保線車両の留置線や陸送されてきた車両の搬入・廃車となった車輛の解体作業場として使われているかつての交換設備跡。
車輛搬入時は駅敷地内の空き地にトレーラーやクレーン車が進入し、解体時は重機が進入してそれぞれ作業を行っていた模様。

伊賀鉄道の規模を考えると、保線はともかく新車の搬入や廃車解体作業が山手線や大手私鉄のような頻度で行われている訳もないので、このように雑木や雑草で覆われて廃線跡のような様相を呈しているのだろう。

ただ、それにしてはプラットホームから線路が離れすぎているので、交換設備廃止に伴って上記のような作業エリアとしての安全マージンを確保するという意味でも、プラットホームの廃止となる部分を物理的に削るなどの工事が為されたのだろうか

前述の60年代撮影スナップでは、この「側線」の隣、作業用プラットホームの場所にさらに最低でももう1本の側線があり、有蓋貨車?が留置され、近鉄のそれかどうかは不明だが建屋が存在するのが見えるし、旅客ホームも現在のそれより幅広に見える。





かつて駅舎が存在したであろうホーム出入口前の更地は、伊賀鉄道利用促進施策としてパークアンドライドによる伊賀鉄道利用者向け無料駐車場として開放されている(比土駅構内の留置線・作業ホームや旅客ホーム出入口通路とはフェンスで仕切られている)。
なお、屋根付き駐輪場などは存在しない。


今では簡易駅舎すらなく見すぼらしいとしか形容できない無人駅だが、かつての駅構内を示す境界柵で仕切られた空き地などを見るにつけ、今からは想像できないほど隆盛を誇ったのだろう。





2023-08-27

あご湾定期船チャレンジと近鉄サイクルトレイン



どこか行きてえなぁ・・・行きたくない?ということで、以前より考えていた近鉄サイクルトレイン利用プランと併せて、英虞湾の「あご湾定期船」志摩マリンレジャーが運航)を利用するサイクリングを実施してみた。



御座白浜あたりまでどれぐらいかかるか(どれぐらいで走りきれるか)という興味から、JR田丸駅前を午前0時チョイ前ぐらいにスタート。




午前1時半前、鳥羽一番街前。
深夜とはいえ、自転車で鳥羽駅前まで来たのが久々過ぎる。

鳥羽一番街に「鳥羽サイクルステーション」というサイクリスト向けスポットが整備されていた(一番街営業時間外は利用不可)。
フロアポンプやスタンドを常備した整備スペースや、サイクリスト向け休憩スペース、更衣室などが整備されている模様。いずれ利用してみたい。





午前2時半過ぎ、近鉄志摩磯部駅前。

深夜だから閉鎖してるだけなのに、ガチモン廃墟感漲る関西大手私鉄の現役鉄道駅。


あと、普通に熱帯夜過ぎて自動販売機で水分補給しようとしたりして停車する都度、眼鏡が曇るの助からないからやめてほしい。やめよ?(憤怒)





午前3時過ぎ、鵜方のすき家でメシ。
牛丼並でゲッフウとなってしまうの、寄る年波を感じすぎて泣いちゃった。








午前5時頃、越賀(こしか)海岸(阿津里(あづり)浜)到着。

70km強、凡そ5時間でありメシ休憩などを除けば実質走行時間は4時間半ほど(サイコン上の走行時間は4時間10分程度)。

で、あと3km足らずで御座白浜海岸な訳だが、正直しんどいし8月最終の週末で天気がクソ良ければ地味に混んでそう・・・ということで阿津里浜で折り返すことにした。



※あご湾定期船時刻表


※乗船予定の「おおさき」


阿津里浜から折り返し、午前6時15分頃、「あご湾定期船」の和具浦乗り場到着。
和具地区は港と言える施設が2箇所があり、ひとつはこの乗り場があり英虞湾側の和具浦(道路標識などでも、和具漁港と区別するように「和具浦」と書かれている)、もう一つは和具漁港
和具漁港の方は熊野灘に面しており、私営の釣り船を除けば定期船の発着などはないので、あご湾定期船利用の際は間違えないようにしたい。

運航本数は朝6時の始発から夕方17時の最終まで片道10本。
和具と賢島の中間に位置する間崎島を経由しており、和具~賢島間はおよそ25分で運航。
運賃は和具~賢島は大人800円、和具~間崎・間崎~賢島はいずれも400円。(小人運賃は大人運賃の半額)
今回の気になる点である自転車料金については、志摩マリンレジャー公式サイトでは自転車持ち込みは有料と表記されるも明確な金額の記載が無かったが、三重県の公共交通PRページにリンクされている2021年の料金改定案内PDFによると、小荷物運賃という表記で

10kg以下:400円
10kgを越え、20kg以下:500円
20kgを越え、30kg以下:600円

となっており、今回も賢島港下船時に支払った自転車料金は500円であった。
ちょっと古めのWeb上の情報(観光PRサイト含め)では自転車料金が改定前の10kg-20kg枠:470円だったので、自転車料金はこの10kg-20kg枠と理解してよさそう。

和具乗り場は「乗り場」である桟橋と旅客用?のベンチ、時刻表、桟橋屋根の定期船乗り場という掲示があるのみで、それ以外の旅客サービスや旅客に応対する係員・窓口は存在しない。
乗り場前には公衆トイレがあるが、定期船乗り場の旅客サービスというよりは地区の公衆トイレというべきだろう。
2019年頃のストリートビューを見る限りでは、乗り場正面の商店で定期船の乗船券を扱っていたようだが(「定期船切符うりば」という看板がある)、2023年時点では商店は営業しているようだが、件の看板もなく切符の扱いも無い模様。



※2019年のストリートビューに写り込む乗り場正面の商店。
「定期船切符うりば」の看板が見えるが、2023年時点でこの看板は存在しない。




和具から乗船する際、乗船券は船内の券売機で購入(硬貨と1000円札のみ、クレジットカードや電子マネー、バーコード決済などは使用できない)。

自転車料金については、和具乗船の場合、賢島下船時に賢島側の係員に現金で支払うことになるのでオツリが必要にならないよう、和具乗り場周辺の自動販売機でジュースを買うなどして小銭を用意しておきたい。

船内は、3列シートが左右に2本と、船室後方にグループ向けのボックス席(料金区別は無い)。
自転車持ち込みについては船室出入口となる船首の舳先から持ち込み、他の旅客や運航の支障とならないような場所に置くこととなる(今回はボックス席周辺)。
いわゆるカーフェリーのような船舶ではなく、かといって深日洲本ライナーのようにサイクルツーリズムを意識した自転車専用の固定ラックや鳥羽市営定期船のような積み込みスペースなどが整備されているわけでもないので、多客時や多人数によるグループライトの場合は船長判断により
断られる場合もあると思う。




今回の乗せ方はこんな感じで。












約25分のクルージングののち、賢島で下船。
賢島側に定期船の切符も扱う窓口があり、そこの係員が乗船券回収と自転車料金の徴収を行う。


賢島から乗船する場合、この窓口で乗船券を購入できると思うが、自転車持ち込みの料金については窓口で事前に払って何がしかの切符を購入するのか、和具→賢島でそうであったように和具下船時に船長に払うのかは不明。





で、賢島港の目と鼻の先にある賢島駅からサイクルトレインを利用して帰宅する。

利用方法や利用可能列車などの詳細については近鉄公式サイトを確認してほしいが、近鉄のそれは他社サイクルトレインの多くと異なり、土日祝であっても利用可能列車(賢島発の場合)が8時代~17時代で、早朝・夜の時間帯の列車は対象外となっている。
利用可能区間は、土日祝の場合、賢島~松阪(平日は賢島~五十鈴川)で57km。養老鉄道の播磨~揖斐(桑名を除くほぼ全区間)56kmと同レベル。

サイクルトレイン利用可能区間の長さで言えば、以前までは養老鉄道のそれがトップだと思っていたが、最近ではJR西日本・きのくに線(紀勢西線)で実施している御坊~新宮間の146kmが最長になっていた。
いつかそれを利用したいと思っていたが、それについて検索したら2023年8月21日からの実証実験として和歌山~御坊間も追加されて、和歌山市~和歌山を除く紀勢西線ほぼ全線(和歌山~新宮)堂々の200kmになっている。


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※2023/8/30追記

2023年8月末時点では、JR西きのくに線のそれを除くと、富山地方鉄道・サイクル電車の93km(鉄道線全線が対象。市内軌道線と富山港線は対象外)が「臨時企画列車以外での定期運用されているサイクルトレイン利用可能区間」がトップの模様

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賢島駅8時9分発の伊勢中川行に乗車。

近鉄サイクルトレインでは、進行方向に対して2両目の車両すべてがサイクルトレインとして利用可能車輛とされているが、乗車した列車に限って言えば鵜方~伊勢市間はそこそこ乗客が多く、ギュウギュウ詰めでないとはいえロングシートの座席がすべて埋まる程度ではあった。
こういう時は安心と信頼の2両目運賃箱周辺占拠ぐらいしか安心できるポジションが無く、何となく嫌な予感がして賢島から斎宮まで1時間強ほど立ちんぼだったわしは実質カチグミ。
これは個人的な感想だが、鳥羽、宇治山田、伊勢市、松阪といった駅での乗降はオススメできない。
何せ、上記の駅(鳥羽以外)を利用できるのは土日祝であり、率直に言って駅そのものが混む日である。特に宇治山田からは急行への乗り換えも発生する
近鉄のサイクルトレイン対象列車時刻表では「この列車は特に混む恐れがあるのでやめた方がいい」と指定している列車もあるので、近鉄の本数の多さを利用して1本ずらすなどの配慮をしよう。

近鉄では運賃の支払いについて、ICカードやフリーきっぷなどの企画乗車券利用を推奨しているが、これは運賃箱への現金払いや駅券売機で通常の乗車券を購入した場合、下車時の運賃支払いを1両目の運賃箱でする必要(サイクルトレイン対象列車はすべてワンマン運転の普通列車である)があり、冷静に考えて2両目の端から1両目の端まで他の乗客を避けつつ自転車を押して移動するという作業がどれほど非現実的で危険であるかという近鉄自身も把握しているということだろう。
それが非現実的行為であることがわからないというサイクリストは、申し訳ないがパパとママに甘やかされ過ぎた世間知らずと批判せざるを得ない。

ICカードであれば、わしがそうであったように2両目のドアからすぐ下車(駅の処理端末にタッチすればよい)できるわけであり、サイクリストにとって時には煩わしさも伴う「現金の携行とその支払い」によるストレス軽減にもつながる。
(ロングライドにおけるリスクを考えれば、現金を一切携行しないという行為自体がリスクではあるが)






予定通り、斎宮駅にて下車。

クソ暑い折に、空調の効いた列車に乗って賢島から1時間強で帰ってこられるというのは実に素晴らしいという結論。



2023-08-16

参宮線 田丸(たまる)駅(解体中)

 


JR東海 参宮線 田丸(たまる)駅
訪問時期:2023年8月中旬

老朽化+耐震性の問題から解体されることになった田丸駅。

山田上口駅のような「ザ・バス停」になるのかと思っていたが、駅舎機能を維持しつつ玉城町の肝いりで地域交流施設として新生するらしい。

・・・ところで、「駅舎機能」って何を残すんだろう。
おそらく、山口線の日原駅や名松線の伊勢奥津駅のように、地域コミュニティ施設や公共施設(簡易郵便局など)の建屋内の片隅に改札と待合スペース、時刻表が居候するような感じになるのかな。


何にせよ玉城町も金を出すプロジェクトだろうから、伊予亀岡駅レベルで極まったものではないだろうけど。




トイレ建屋は解体されないようだが、工事中は水回りも潰す為か閉鎖中。

駅舎内に自動販売機、駅舎前に電話ボックスが設置されていたが、旅客は完全に立入できないので現在の田丸駅の旅客サービスは「旅客が列車を乗降する場所」としての機能しかない。





往年(2023年3月撮影)の田丸駅。