2022年9月25日 富川シティホテル
朝食会場のレストランで朝食。
率直に言って控え目な量(ごはんと味噌汁はお替り自由)なので、学生さんや若者には少々足りないかもしれない。
本日は苫小牧から名古屋行フェリーに乗船するのでツーリングとしての実質最終日。
下手に立ち寄りポイントを増やしてトラブル発生で間に合わないとか話にならないし、富川~苫小牧間でこれといった立ち寄りポイントも思いつかない(探せばあるのかもしれないが)ので、早めにFTに到着してダラダラすることにした。
おそらく死んでいる筈のドライブイン。
ただ、コカ・コーラの自動販売機が新しそうなので何がしかの作業場にでもなっているのかもしれない。
ハゲそうなぐらいの快晴であり、これが最終日なのが非常に惜しい。
案の定、上厚真の辺りで腹が減ってきたので、エーコープかみあつま折坂店で補給。
この記事を書いてる時に検索かけたら、この店2023年4月に閉店していた・・・
モーターサイクルおじさん的に北海道のガソスタと言えばホクレンだろうが、自転車海苔的には緊急でエア充填機を借りたい時ぐらいしか用がない。当たり前と言えば当たり前だが。
かつて夢と希望を胸に抱いていたガクセイの若造時分に読んでいた自転車旅行入門書で「ガソリンスタンドには大体の場合においてメカに明るい若者が勤務しており、メカニカルなトラブルに遭遇した自転車旅行者の助けになる(要約」みたいな文章があったけど、ホントかよ・・・とは思っている。
しょーじき、超自分勝手な性善説に過ぎるというか「職務の範疇外のことについて、こっちが困っているんだからやってもらえる」という甘えMAXな発想過ぎて正直アレである。
そもそも、サイクリストなんてGSにとって 客 で す ら 無 い んやぞ?
おじさんだって、ツーリング先とかでやむなくエア充填機借りた時は建屋内の自動販売機でジュースかコーヒー買う程度の良識は持ち合わせとるわ。
勇払のセイコーマートで、今回の旅行最後のセコマ飯を腹に入れておく。
正直、ホットシェフがメチャウマなので、情報誌や観光案内に載ってそうな「行列のできる有名店」とかに行く気が起きない。
そもそも、北海道の場合、ある程度の都市圏を通らないと「パッと入れそうな飯屋」との遭遇率自体が低くて(そのエリア間の距離が、本州の比ではない)セコマ飯をアテにしないとロクに飯も食えないとは思ってる。
先述のように「セコマ飯がメチャウマ」なので、飯屋との遭遇率が低くても困らないが、強いて言えば野晒しの駐車場で飯を食う羽目になるのでそれだけが困るかもしれない。
13時前、苫小牧西港フェリーターミナル到着。
当然ながら、太平洋フェリーの乗船受付も始まっていないのでFT内や周辺をほっつき歩くことに。
ターミナル内のショップ。
お土産物だけではなく、弁当や総菜、スナック菓子、酒、ソフトドリンク、2Lボトルのミネラルウォーターなど「フツーの飲食物」も扱っているので助かる。
あと、商船三井の大洗~苫小牧便が就航している関係か、ガールズアンドパンツァーのグッズも若干だが販売していた。
かけ、熱いところを貰おうか・・・(しきたり)
これには甲斐さんなりのクーデターも未遂に終わりがち。
いたしかたないので、レストラン・カームで「ザンギうどん」を喰う。
ふと思うんだが、北海道は「そば」と「うどん」のどちらが主流なんだろうか。
近代都市としての北海道という土地の成り立ちからして「どの地域からの移住者が割合的に多いか」で変わってくる話だとは思うが。
フェリーターミナルの端にある入船公園まで散歩。
出航する貨物船を眺めたり。
16時頃、乗船手続き完了。
クロトワが「早すぎたんだ」というレベルで、わし以外誰もいない二輪待機場www
隣は大洗行きの商船三井の待機場www
19時出港のフネなんだから、16時で誰もいないとかたりめえだろうがと言ってはいけない、泣いてしまう。
まあ、17時過ぎたあたりから二輪も増えてくるんすけどね。
それにしても、バイクは多いけど自転車は わしと見知らぬサイクリスト二人(一人は大洗行き)とか。みんな新幹線輪行や飛行機輪行でスパッと済ませちゃうのかな。
ガクセーさんの夏休みになったら、サイクリストの利用者ももっと増えるのかな。
18時頃、「きそ」乗船。
なお、名古屋までは仙台での寄港も含めて39時間半。
このおおよそ40時間の船旅をやりたくて、今回のツーリング最終地点を苫小牧にした(そして、その為にわざわざ青森から折り返して八戸から渡道するルートにした)という。
現在運行されている国内カーフェリー航路だと、乗船時間がおそらく最長だろうか(次点がおそらくオーシャン東九フェリーの32時間(徳島寄港含む))。
「きそ」での寝床は、S寝台。
往路の「いしかり」で利用したB寝台が嫌という訳でもなく、単に違うものを利用してみようと思っただけの話。
なお、周囲の寝台は団体旅行?のオバチャンのインペリアルクロスで埋まってた。
いや、別に深夜の騒音とかそういう迷惑をかけられた訳じゃないけど。
B寝台と較べて何か優れているかと考えてみた。
まずは空間。
B寝台のような二段ベッド式ではないので、当然ながら上方向が広々している(B寝台のそれが破滅的に狭いとも思わないが)。
二段ベッドではないので、下段の利用者に気を遣う必要がないのはうれしいかもしれない。
各寝台にBSデジタル放送受信テレビが設置されている。
・・・ただ、乗船時に「救命胴衣の着用方法」などの非常時対応についてのVTRを見ただけで以後は一度もつけず。
というか、寝台で寝転がってみるには位置が高すぎる気がするし、寝台の上に座ったところで位置がちょうどいいわけでもない。
テレビ自体のサイズも小さいので、何というか視聴自体が実に面倒くさいように思える。
別に見たい番組があるわけでもないし・・・。
個人的には、2等やB寝台よりも上級グレードである証としてテレビを設置するぐらいなら、テレビを撤去して電源コンセントをもう一基増やして、そこにちょっとした物置台(要は充電する機器を置き小田井)を設置してほしいと思わんでもない。
「きそ」が就航した時分は、専用のテレビが設置されているのが上級グレード寝台や船室としてのウリだったんだろうが、正直もはやそういう時代でもないだろう。
あと、一段ベッドだけあって開口部が広いので、寝台への出入りがしやすい。
ということで、B寝台(いしかり)とS寝台(きそ)の差について考えてみたが、とりたててS寝台が素晴らしくラグジュアリーで優れていると感じる訳でもなく、さりとてB寝台が大航海時代の奴隷船、旧軍輸送船や移民船の如き耐え難い環境というわけでもない。
率直に言うと、BとSでは料金差がそれほど隔絶しているわけでもないので、往復でBまたはSとそれぞれ利用して体験しておくといいのではと思う。
プライべート空間の確保や快適さを追求したいなら、2等やB/S寝台でガタガタ言っていないで個室を確保すればいいだけの話ではある。
ということで、名古屋到着までもうちっとだけ続くんじゃ(亀仙人のじっちゃん)
■続く